Atelier chair & Saddle stool
明日から始まります「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」。
出品するアトリエチェアとサドルスツールについて、あらためて記してみました。
会期中会場に立つことができませんので、ご参照いただければと思います。
「Atelier chair」
アトリエチェアはお子様の成長の過程においても、
下記の「3つの座ること」を可能にする学習椅子です。
・脚をつけて座れる
・腰を引いて座れる
・膝裏を圧迫しない
小学校1年生から成人まで、座面高さではおよそ10〜15cmの身体スケールに差尺が出ます。
また椅子の難しいところは、椅子だけを身体スケールにあわせても机,
テーブルとの差尺を適正に保てなければ、とても使い難いものになることです。
普段のワンオフでのオーダーメイド製作と異なり、
様々な成長の過程を念頭に入れた設計を求められるのが、
各部調整機能を持つ学習椅子ではないかと考えます。
・背板の3段階の高さ調整
・座面の400〜500mmの高さ調整(スペイサーの取り替えでそれ以上も可能)
・座面の+ー100mmの奥行き調整
・脚置きの5段階調整(取り外し可能)
これらの機能により、椅子として必須要素「3つの座ること」に対応しました。
アトリエチェアは子供の成長を念頭に入れた椅子ですが、
使用目的の明確化とそれに合った設計の重要性は、
その他、椅子全般の設計と選び方にもいえることだと思います。
(出展作品は基本仕様です。寸法変更、お好きな生地での座面、背面の布張りクッション仕様、椅子下の鞄置き等、セミオーダーも承ります)
「Saddle stool」
サドルスツールは「座ること、作業すること」を優先課題にすえて設計したスツールです。
人の体は、座骨と呼ばれる幅10cmほどの三角形の骨を支点とし座ります。
ほとんどの場合、この座骨以外の部分(お尻、太もも等)にも耐圧分散させることで座り心地をよくするのが椅子の設計です。
ただそこに作業という目的が加わったとき、座り心地との間にジレンマが生じてきます。
座り心地を優先すればするほど、作業生は失われてしまいます。
(ふかふか安楽椅子での事務作業を思い浮かべてください)
このスツールの座面形状は、「運動姿勢での座る」の見本とも言える自転車、バイクのサドルシートを参考としました。
また靴職人や、鞄職人等のヨーロッパの半円型のスツールも、その目的と道具としてルーツです。
前足を1本にすることで、腰を落とし充分脚を後ろに引くことができます。
実際この椅子に座っての鉋引きも可能です。(私自身仕事で使っています)
運動姿勢、作業姿勢において腰が落ち着く、フォームが安定することの重要性を再確認できるのがこのスツールだと思います。
*)写真はJ.Pフォルム限定ウォルナット仕様。出展作品はホワイトオーク仕様となります。
(座面のレザー張りや、クッション仕様、高さのセミオーダー等対応可能です。)
出品するアトリエチェアとサドルスツールについて、あらためて記してみました。
会期中会場に立つことができませんので、ご参照いただければと思います。
「Atelier chair」
アトリエチェアはお子様の成長の過程においても、
下記の「3つの座ること」を可能にする学習椅子です。
・脚をつけて座れる
・腰を引いて座れる
・膝裏を圧迫しない
小学校1年生から成人まで、座面高さではおよそ10〜15cmの身体スケールに差尺が出ます。
また椅子の難しいところは、椅子だけを身体スケールにあわせても机,
テーブルとの差尺を適正に保てなければ、とても使い難いものになることです。
普段のワンオフでのオーダーメイド製作と異なり、
様々な成長の過程を念頭に入れた設計を求められるのが、
各部調整機能を持つ学習椅子ではないかと考えます。
・背板の3段階の高さ調整
・座面の400〜500mmの高さ調整(スペイサーの取り替えでそれ以上も可能)
・座面の+ー100mmの奥行き調整
・脚置きの5段階調整(取り外し可能)
これらの機能により、椅子として必須要素「3つの座ること」に対応しました。
アトリエチェアは子供の成長を念頭に入れた椅子ですが、
使用目的の明確化とそれに合った設計の重要性は、
その他、椅子全般の設計と選び方にもいえることだと思います。
(出展作品は基本仕様です。寸法変更、お好きな生地での座面、背面の布張りクッション仕様、椅子下の鞄置き等、セミオーダーも承ります)
「Saddle stool」
サドルスツールは「座ること、作業すること」を優先課題にすえて設計したスツールです。
人の体は、座骨と呼ばれる幅10cmほどの三角形の骨を支点とし座ります。
ほとんどの場合、この座骨以外の部分(お尻、太もも等)にも耐圧分散させることで座り心地をよくするのが椅子の設計です。
ただそこに作業という目的が加わったとき、座り心地との間にジレンマが生じてきます。
座り心地を優先すればするほど、作業生は失われてしまいます。
(ふかふか安楽椅子での事務作業を思い浮かべてください)
このスツールの座面形状は、「運動姿勢での座る」の見本とも言える自転車、バイクのサドルシートを参考としました。
また靴職人や、鞄職人等のヨーロッパの半円型のスツールも、その目的と道具としてルーツです。
前足を1本にすることで、腰を落とし充分脚を後ろに引くことができます。
実際この椅子に座っての鉋引きも可能です。(私自身仕事で使っています)
運動姿勢、作業姿勢において腰が落ち着く、フォームが安定することの重要性を再確認できるのがこのスツールだと思います。
*)写真はJ.Pフォルム限定ウォルナット仕様。出展作品はホワイトオーク仕様となります。
(座面のレザー張りや、クッション仕様、高さのセミオーダー等対応可能です。)
by kaguno-ongaku | 2010-11-24 00:44 | お知らせ等、news