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ぼくのうまれた島のこと

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島にいたころは従兄弟の兄ちゃん達と、
ブリキの板で軍刀をつくって山に戦いにいったりした。
釘を叩いた手裏剣もちゃんと用意した。
準備万端、負ける気はしなかった。
でもときどき迷子になって、泣いてしまった。
ぼくがうまれた次の年、島は県民悲願の本土復帰した。
当時の首相、島の復帰なくして戦後なし。

すこし大きくなって、自分のパスポートを見たとき不思議な感じだった。
島にもどると、空港で真っ先にでむかえるのはオリーブグリーンの輸送機。
それが自国のものか、他国のものかはあまり意味がないように思った。
返還後にやってきたのは内地の自衛隊。
10年ほどまえの盛り上がり、そのあとのお決まりの盛り下がり。
その繰り返し、歴史は繰り返す。

子供だったあの頃は、大人は勝手だなと感じていた。
どんな理由をつけようと、島に軍隊も自衛隊もいらないよ。
勝手な大人になった今だからこそ、勝手にそう言いたい。
誰のふるさとであっても、望まないはずじゃないか?

by kaguno-ongaku | 2010-04-30 01:56 | 夜を日につぎ, blog  

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