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モノの値段。

これにも頭困らせていますね。

一般的には材料ン割に、手間賃うう割とか言うて出したりします。
商品の立米で出す方法もありますね。
ともかく一応はそういう感じです。

でもそれでオサマらんのが世の常人の常。
そうですね、売れる値段やないといけません。
道具やからね、、。
これが工芸品、美術品やとまた違うでしょう。
そういうとことはまた違う価値があります。
売れない値段にも意義があるんです。
(この言い方は失礼やね、オマエはどやねんと返されそうや。)
もちろん売れた方がええに決まっとりますが。


先日伺った植松さんの陶の展覧会。
はっとしたことがあります。

展示されてたのは主に器とオブジェなんですが、、。
それぞれの存在感、ものの持つ奥行きは同じものです。
どちらが素晴らしいとか劣るとかそんなんありません。
用を持つ食器やからこれでええやろとか微塵もありません。
またオブジェやぞ芸術なんやぞ、、そんなん感じもありません。
ただ用か芸術かの違いです。

そこでお値段。
オブジェに対して器類が比較的安く設定されてるように思えました。
もちろん全部ひっくり返して確認したわけやないですが。
見た範囲でそう感じました。
ぼくの購入した小さな三角錐が逆さまに三本の棒組の中心で自立しているオブジェ。
(家内いわくお香立て?)
いや僕にしたらええお値段。
それに比べて用を持つ器は以外と低め。
なんと言いますか、、作り手の姿勢、物の値段はこうあるべきだと教えられた気がしました。

芸術は表現でしょう。
購入者はその表現にお金を出します。
まぁちゃう場合も多いでしょうが。
何にせよ材料いくらで手間いくら、、そんなんちゃいます。

用を持つ道具もある意味表現かもしれません。
でもあくまでも道具であることを忘れないようにしたいです。
作り手の勝手な都合での手間賃、値段設定は慎まな思いました。
まったく頭が痛いですね。


モノの値段。_e0097381_2331885.jpg

by kaguno-ongaku | 2006-11-19 07:18 | 夜を日につぎ, blog  

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